重陽の節句

9月9日 京都無鄰菴にて 大阪無茶空茶主催の中国茶會が催されました。

 

題して「大重陽」

 

平成最後の重陽の節句。度重なる天災による不安をはらい、未来の平安を願う会です。

 

 



 

しとしとと降る長雨の中、しっとりと茶會が執り行われました。見事な庭園の緑もより色鮮やかに。

 

 

客席には菊花が敷かれチベタンベルを席次としてあります。金屏風も菊模様。

浄化作用があるといわれる菊の花の薫りで気持ちが落ち着きます。

 

 

迎えつけまでのひと時。客席の敷布は5色。陰陽五行の色味で気のバランスをとっています。

今回の衣装もゆるく5色(黄・赤・青・白・黒)の陰陽五行。

ヂェン先生のカサネバオリをバルーンパンツに合わせています。

 

 

菊花茶を硝子の蓋碗で。

花開く様子もひらひらと泳ぐ様子も、そして薫りも楽しめます。

 

浄化作用があるといわれる菊。

西洋でも気持ちを落ち着かせるアロマとして、そして東洋でも体の余分な熱をとり、邪気をはらうものとして知られています。


 

 

 

菓子は仲秋の満月のようにまるい「輪形」という菓子。

京都御菓子丸の杉山さんによるものです。

 

魔除けの意もこめて、特別に肉桂がはいっています。




 

滞りなく進んでいく茶事の端々には、気持ちのこもった人の所作があります。

それとは気づかれずに細かいところにまで気を配り、静かに客人をもてなします。

 


 

チベタンベルを鳴らすことで、陽の邪気を祓い無病息災を祈ります。

皆さまが健康におすごしになりますように。

 

※衣装協力:ヂェン先生の日常着(アナンダジア)